CROSS TALK若手管理職対談

新卒採用からのキャリアアップストーリー若手管理職が語るこれまでの歩みと今後のビジョン

新卒採用で入社した後、7年目もしくは8年目、20代、30代で管理職となる「課長代理」に昇格した3名に、
入社してからの歩みを振り返りながら、現在の業務内容ややりがい、
管理職としての今後の展望などについて語り合ってもらいました。

  • ICTソリューション事業部
    開発部 開発課

    2016年入社。「SKYSEA Client View」の開発を担当する。

  • クライアント・システム開発事業部
    技術部 評価/検証グループ

    2016年入社。主に車載ECUの評価 / 検証業務を担う。

  • ICTソリューション事業部
    開発部 開発課

    2017年入社。「SKYPCE」の開発を担当する。

年齢に関係なく評価してくれる会社

同期だったり、同じ部署だったりするとはいえ、あらたまって話をするのは新鮮な感じがするね。管理職に昇格して周りの反応はどうだった?

やっぱり「早いね」って言ってもらえることが多いかな。チームメンバーからは「管理職としてもっと幅広い業務を見ていただけるように、自分が仕事を引き取っていきます!」と心強い言葉をもらったよ。

それは素敵ですね。元々風通しの良い会社ではありますけど、私も若手のチームメンバーから「要望を、さらに挙げやすくなった」と言ってもらえたのはうれしかったです。

僕はもっと頑張っていこう! という気持ちが強くなったよ。
同期だけど僕は大学院まで行っているから、年齢は違うんだよね。ということは、20代で管理職に昇格したってことだね!

そう、昇格したときは29歳だった。年齢に関係なく評価してくれる会社だよね。

本当にそう思うよ。

配属後は周囲との密なコミュニケーションを意識

詳しい経歴を知らなかったけど、大学は法学部だったの?

そうそう。これから発展していく業界で、新たなことに挑戦できる職業につきたいと思ってIT業界を選んだんだ。なんとなく、黒い画面に向かってプログラムを書いている姿ってかっこいいなと思って(笑)

元々は開発職志望だったんだね。僕は大学、大学院で情報系の勉強をしていたから、学んだことを生かせると思ったんだ。

私は学生時代、物理学を専門に学んでいました。大学院の研究室でプログラミングをする機会があって楽しいなと思っていたんです。

そういえば、君が配属されるときに話題になっていたよ。「『東大大学院卒』が入社して来るらしいぞ」って。

今はさまざまな大学の人が入社しているけど、確かに当時は珍しかったかもしれないね。

そういう注目度があることは自分でもわかっていたので、期待に応えられるように頑張ろうと思っていましたよ。でも、年齢もそうですけど、学歴で評価される会社ではないので。

なんでSky株式会社に入社しようと思ったの?

教員免許を持っていて、プログラミングだけじゃなく教育分野にも興味があったんです。「SKYMENU」というシェアの大きい教育関連の商品を持っていることが決め手の一つでした。

今は「SKYPCE」の開発を担当しているんだよね?入社当初は「SKYMENU」に興味があったんだ。

入社後、希望を聞いてもらって、1年ほど「SKYMENU」の開発に携わりました。そのうち「SKYDIV Desktop Client」という新商品が発売になるから、「そっちをやってみない?」と声を掛けられ、その後は「SKYPCE」が発売になるから「そっちを」と……。

いろいろな商品に携わってきたんだね。長年一つの商品の開発を担当している人もいるんでしょ?

もちろん。僕は入社してから「SKYSEA Client View」一筋です。
プログラミングがかっこいいと思って入社したんだよね。なんで評価/検証グループを希望したの?

入社後の研修で、自分の得手不得手が見えてきた。評価/検証グループでは、技術だけでなくお客様とコミュニケーションを取ることにも重きを置いていると聞いて、「向いているかも」と思ったんだ。

ばっちりはまったんだね。
僕たちはフレッシュマン賞※1を受賞していることも共通点だよね。当時はどんな仕事をしていたの?

当時は一眼レフカメラの評価 / 検証を担当していて、お客様の開発拠点で業務をしていたんだ。パートナー企業の人を含めて10名程度のチームのリーダーで、チーム運営に、お客様とのコミュニケーションに、って手一杯だったな。
自社商品の開発は配属後、どんな仕事から始めるの?

7月に配属された後、現場での研修があるから、本格的に業務に入ったのが12月くらいだったかな。まずは、リーダーの下で依頼された設計や実装などの作業に対応して、その後、小規模なチームのリーダーを任されたんだ。それをやりきったところでフレッシュマン賞を受賞させてもらったよ。

私もまったく同じですね。「SKYDIV Desktop Client」の開発に移った後、3人ほどのチームでリーダーを任されて、その開発を完遂したタイミングでした。

僕たちの代からフレッシュマン賞は複数の人に贈られるようになって、3人が受賞したんだよね。選ばれたときは、お客様の拠点にいても頑張りをしっかり見てくれているんだと思ってうれしかったな。

僕たちは新卒の採用人数が増えて、100人規模になった年なんだよね。約100人の中の3人だから恐れ多かった……。

私も受賞できたことはうれしかったです。
でも正直にいえば、チームリーダーをやってみないかと声を掛けられたときは、尻込みしてしまいそうでした。そこはぐっとこらえて「失敗してもいいから恐れずにチャレンジしよう」と思い直しました。

それはわかるな。業務に入って間もないから、わからないことだらけなんだよね。でもそれはしょうがない。だからこそ上司や先輩と認識違いを起こさないように密にコミュニケーションを取って、着実に仕事を進めることを意識していたよ。そこに安心感を持ってもらえたのかも。

フレッシュマン賞はすごく励みになったけど、あくまで通過点だよね。受賞しないと昇格できないなんてことはないし。

そうですね。フレッシュマン賞を取っていなくても、管理職として活躍している人はたくさんいらっしゃいますもんね。

※1 新入社員の中から特に活躍した人を選出し、若手の活躍を促す表彰制度

エンジニアにも「商売の意識」は欠かせない

今はみんな管理職としてどんな業務をしているの?

管理職になったからといって業務内容が大きく変わることはないけど、今は「SKYSEA Client View」で、チームごとに検討している仕様や設計の内容をチェックしたり、フォローしたりしているよ。
あと、「SKYSEA Client View」の中でも「モバイル機器管理(MDM)※2」機能のリーダーを2年ほど前から担当していて、今はそこに注力している。チームを管理して、今後の方針を立てて動いてもらっているんだ。「SKYPCE」ではどういう担当をしているの?

「SKYPCE」は、お客様に使っていただくエンドユーザー部分とスキャンした名刺画像をデータ化する部分に分かれていて、私は後者に関する開発を担当しています。私もメンバーが考えてくれた仕様や設計などを確認したり、フォローしたりして具体的に進めていく部分を担っています。

社内のほかの部署と連携することも多いんじゃない?

多いですね。例えば、名刺画像をAI-OCR※3でテキストデータ化しているのですが、AIに関する知見を持った部署があるので、そこと連携しながら進めています。もともと「SKYPCE」は社内全体で意見をもらいながら開発を進めている商品なので、必然的にほかの部署との関わりは多くなりますね。「SKYSEA Client View」でも他部署との連携はありますよね?

そうだね。「MDM」機能でいうと、iOSやAndroidのアプリと組み合わせて機能を実現する場合があって、アプリ開発の経験や知見がある部署と連携しているよ。ほかにもさまざまな部署と連携を取りながら開発を進めている。自社商品の開発だけでなく、受託開発を行う事業部もあるから本当に幅広い技術を持っている会社だと実感するよね。評価/検証グループで、今は何を担当しているの?

今は、自動車の「統合ECU」のデータ通信などに関わる部分の評価 / 検証を担当しているよ。社内の車載ソフトウェア開発を行う部署が仕様検討や開発したものを評価することもあるから、僕たちも他部署との連携は欠かせないんだ。
開発職だと、技術的な面でのやりがいや面白さもあるんじゃない?

そうですね。例えば今の最先端の領域としては、クラウド技術やクラウドサービスの活用があります。「これなら今後のバージョンアップが簡単になる」といったように、より使いやすい商品にするために、最先端の技術・サービスをどのように使えばいいか考えて、システム構成をしていく過程はとても楽しいです。

日々の業務のなかで、「この技術を使えば、こんなこともできるんだ」みたいな発見があって、自分の技術や知識・経験につながっていることを実感できる。やっぱり新しいことが知れるっていうのは楽しいことだね。

評価 / 検証の業務は、たくさんの機能をテストする必要があるので、私たちより抱えているメンバーの数が多いですよね。大変だろうなと思います。

そうだね。今メインで担当しているチームは、パートナー企業の方を含めて計12名。20機能ほどを検証しないといけないから、技術的な部分は優秀なパートナー企業の方の力を借りているよ。ほかにも3、4チームに関わっているから、僕は実際に作業するより、パートナー企業の方と顔合わせをしたり、アサインを決めたりっていう動きをしているんだ。

自動車の不具合は、生命に関わる事故につながりかねないから、特に高い品質が求められるよね。

もちろん高い品質は欠かせない。けど、お客様としてはコストを抑えたいという思いもあるから、最近は作業を自動化して工数を抑えながら、品質を上げていくってことに着目されているお客様が増えていると感じるよ。

なるほどね。お客様も役職の高い方と関わるんでしょ?

連携している他部署の管理職と一緒に、お客様の上位層の方にお会いして、直接ご意見をいただく機会も増えてきた。できる限りお客様のニーズにお応えするために、自分たちの商売と持っているリソースを天秤にかけながら、どこに注力していくか話し合って決めることもあるんだ。

Sky株式会社のエンジニアには、「商売の意識」が求められますよね。「SKYPCE」の開発では、本当にさまざまな要望をもらいます。でも、それをそのまま実現するのではなくて、お客様に喜んでいただくとともに、利益につながる機能にできるように考えて、形にするのがわれわれの仕事だと思っています。

そうだね。僕も「MDM」機能は、売り上げにつながるように、商売の視点を大事にしながら、搭載する機能を提案している。そういった視点を持ちながら自分で機能を選定できることもやりがいの一つだと感じているよ。
それに「SKYSEA Client View」は、20,000ユーザーという多くの方にご活用いただいているから、なるべく多くのユーザーの方に使いやすいと思ってもらえる、という観点も欠かせないんだ。

使っていただかなければ意味がないですからね。その分、お客様から「使いやすい」といったお声をいただけるとモチベーションになりますよね。

※2 業務で使用するスマートフォンやタブレット端末などのモバイルデバイスを一元管理するための仕組み
※3 名刺などをスキャナーで読み取り、テキストデータとして保存するOCR(光学文字認識)に、AIを組み合わせた高度な文字認識技術

「やりたい!」という若手の挑戦を応援してくれる環境がある

入社時から振り返って話をしてきましたけど、当時も今も「恐れずチャレンジする」という気持ちは変わっていないとあらためて思いました。

確かに、配属直後からチームの管理職の方の輪に飛び込んでいって、恐れずにコミュニケーションを取っている姿を見てすごいなと思っていた。きっとそういう姿勢が評価されてきたんだと思うよ。

ありがとうございます。ベテランのエンジニアの方がたくさんいらっしゃるので、うまく頼ろうと思っています。Sky株式会社は、そういう協力は惜しまない社風なので、とても助けられていますね。

僕は自分に高い技術力があるとは思っていないんだ。だからこそ自分の役割は、しっかりお客様やパートナー企業の方と関わって、適材適所で人員配置できるように調整したり、全体を俯瞰して作業の優先度を決めたりすることだと思って取り組んできた。
やっぱりどの部署でも人と関わる力は欠かせないものだよね。

僕も社内の他部署と関わりながら開発を進めているから、皆さんが動きやすいように、必要な情報やスケジュール感について考えながら調整してきたよ。もしかすると、そういうところを評価してもらえたのかも。でも、何か一つを評価されたというより、やっぱり一つひとつの積み重ねだよね。

そうですね。私も物事を少しずつでも前に進めていくという意識でやってきたので、そういったことが成果に表れていたのかもしれません。

配属後、早い段階でチームリーダーを任せてもらって、最近は比較的大規模でメンバーの多い機能を進めることができているけど、それは若手の挑戦を応援してくれる環境があるからこそだと思っているよ。

「やりたい」という思いを応援してくれますよね。それに、業務に入った直後に印象的だったのが、まだ経験の浅い新人なのに、機能の設計段階で出した意見を先輩たちが受け入れてくれたんです。風通しの良さを感じましたし、やはり「商品を良くする」という観点を大事にしているんだと思いました。

確かに真摯に意見を聞いてもらえる環境があるね。例えば異動についても、しっかり思いをくんでくれた上で、キャリアパスを考えて活躍できる現場に配属してくれていると思う。Sky株式会社は「実力主義」を打ち出しているけど、しっかり実力を出せるような環境づくりもしてくれていると感じるよ。

若手管理職の先陣として、しっかり成果を出していく

管理職になって何か変わったことはある?

物事を広い視点で見ようという意識に変わってきたと思う。チームの体制を検討するのは管理職ならではの仕事だから、次の開発に向けてどういう人員で臨むかといったことも少しずつ考えるようになってきたかな。

それはすごく共感できる。僕もより一層、自分の案件だけでなく、担当エリア全体のことを考えてパートナー企業の方の募集やアサインに対応するようになったよ。

私は自分の業務の中で、後輩に任せられるところは引き取ってもらうように意識しています。自分だけが抱えていると次の管理職が育たないので。

次の管理職を育てる! 確かにそうだね。若手がより活躍できる場をつくっていけるようにチーム運営の改善をしていかないといけないと思っているよ。

やはり管理職の中では、チームの若い人たちと心理的な距離が近いと思うので、彼らの実績や実力を見逃さないようにするのもわれわれの役割ですよね。

といってもまだまだ未熟だから、優秀な管理職の方の動きを見習って、もっともっと吸収していかないと。お客様への提案書の作成や上位層の方との関わり方…… 勉強しないといけないことがたくさんあるよ。ゆくゆくは担当するエリアを引っ張っていく人材になりたいな。

僕はまずは「MDM」機能をしっかり売り上げにつなげて「SKYSEA Client View」の開発を盛り上げていきたい。

私はやはり「SKYPCE」に「業界シェアNo.1」を取れる商品力をつけていくことが一つの目標ですね。

あとは複数の自社商品に影響力を出していけるように幅を広げていきたいな。新商品を出す機会があれば、企画に携われるように、今から世の中のトレンドや技術の要素の勉強をしていこうと思う。

私も同じ思いです。自社商品開発のほかにも、受託開発を行う事業部などにも直接関わることができれば、自分の技術や知見を広げることにつながると思っています。いずれは会社全体を見渡せるような人材になっていきたいです。

僕たちは「若手の管理職」の先陣を切らせてもらっているよね。だからこそ、しっかり成果を出して、新卒の人たちにも若いうちから活躍できるところをみせていきたいね。